コメンタリー・レポート
シックス・シグマ手法の導入で顧客満足と明確なROI(Return On Investment) の向上を達成
Lewis S. Edelheit 博士,General Electric 社コーポレート・リサーチ・アンド・デベロップメント上級副社長を退職後、SGI の取締役会のメンバーとなる。
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製品設計あるいはサービス指向の業務において、シックス・シグマ(Six Sigma)と呼ばれるプログラムが適用されてきています。これは、分析を基にした実践とプロセス改善からなる1つの品質戦略であり、製品の欠陥を減少させることを目的とし、いかなるプロセスにおいても完全に近い品質基準(具体的には100万回あたり許容される欠陥品はわずか3.4回)をクリアすることを目指しています。すでにGeneral Electric 社などの大手の製造業数社が、全社的なプログラムとして、シックス・シグマを企業文化や業務手順に導入しています。
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下流工程で発生している設計や品質に関する問題の多くは、初期工程での設計が原因となっており、製品開発サイクルの早い時期に確定されてしまいます。こうした事実を受け、新しいシックス・シグマ手法であるDFSS(Design for Six Sigma)では、製品ライフサイクルの設計段階および開発段階にフォーカスしました。この新しい手法により、エンジニアはDFSS を利用し、実際の生産能力やパフォーマンスの低下が判明してから受動的に対応するのではなく、製品開発の初期工程で先行的に予測し、問題が発生する前に改善できるようになります。
つまりDFSSの目的は、始めから高い品質が組み込まれた製品やサービスを創造することで、競争環境を根本から変えてしまうような新製品や新サービスを提供することです。これにより、企業はシックス・シグマのすべてのメリットを享受することができるのです。そして、DFSSは製品改善から長期の収益性に大きな効果をもたらします。結果として、顧客満足度は向上し、市場シェアの増大と利益の増加にもつながります。
GEが最初にDFSSシステムを導入したのは1998年のGE Medical Systems社によるLightSpeedTM CTスキャナ・プロジェクトで、シックス・シグマ/DFSS のツールがフルに活用されました。また、スタンフォード大学のGary Glazer 博士はこのプロジェクトを「過去10年間のCT分野において最大の成果」と称賛しました。システム・エンジニアリングのための統制の取れた手法により、画像品質、スピード、ソフトウェアの信頼性、患者にとっての快適さなど、90にも及ぶ品質やユーザに絶対不可欠な要件を満たしました。このCTスキャナには、世界初の16列CTディテクタ、マルチスライスのデータ取得、64ビットのRISCコンピュータ・アーキテクチャ、そして寿命の長いPerformixチューブなど、最新のテクノロジがいくつも取り入れられています。DFSS の工程は画質の向上とスキャン時間の短縮化を実現した上、開発時間を2年も削減し、市場シェアをより広げる結果となりました。
シックス・シグマはGEの収益に多大な影響を与えています。2001年にDFSS製品を含めて顧客満足から得られた収益増加分の差益は、およそ15億ドルと推定されています。
自動車/航空機産業および一般製造業における複雑なシステム向けのDFSSは、多くの先進的な特性を持つシミュレーション環境を生み出しています。DFSSの先進的な特徴には、数多くの変数、設計サブシステム、サブシステム間の相互依存性と相互作用、様々なエンジニアリング領域を包含した大規模かつ複雑なモデルなどが含まれています。こうした特徴を持つシステムのエンジニアリング環境の中核となるのが、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)、コンプレックス・データマネージメント(CDM)、ハイエンド・ビジュアライゼーションなのです。
新製品を展開する際に、完璧に近い製造品質を達成するのと同時に真に顧客にフォーカスすることができれば、計り知れない程のメリットが得られます。SGI(R) 製品は他の製品にないすばらしい効果を生むことができます。これは、製品設計の最適化を可能にし、製品設計と生産能力を結びつけ、さらにはお客様と製品のビジュアライゼーション環境を共有することができるほか、様々な利点をもたらしてくれます。そして、大切なことは、SGI のユーザは、最高の品質と最高の顧客満足を提供できる 製品を世に送り出すことができるということです。

