日本SGI 株式会社
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プレスリリース
2007年12月25日

マルチコア用プロセッサの並列コンパイラの研究へ
日本SGI が早稲田大学・笠原研究室にミッドレンジサーバ「Altix 450」を納入

省スペース・省電力のデスクサイド型高性能コンピュータでソフト開発を期間短縮

  日本SGI 株式会社(社長:和泉 法夫、本社:渋谷区恵比寿)は早稲田大学・笠原研究室(笠原博徳教授・工学博士、理工学術院基幹理工学部情報理工学科、アドバンストチップマルチプロセッサ研究所所長)に最新のデュアルコア インテル® Itanium® 2プロセッサ(コードネームMontvale)を搭載し、早稲田大学仕様にカスタマイズしたコンパクト・ミッドレンジサーバ「SGI ® Altix® 450」(16コア構成)のデスクサイド型の特別モデルを3セット納入し、同研究室は運用を開始しました。
  今回納入したシステムは、最新のデュアルコア インテル® Itanium® 2プロセッサ(コードネームMontvale)を搭載しており、日本SGI では国内初となる先進の納入事例となります。またこのシステムはグローバルアドレス空間を提供する16コア構成の高性能サーバを業界トップクラスの省スペースを実現しています。

  笠原研究室のマルチコア用自動並列コンパイラは、経済産業省および新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が中心となって2000年から産学連携で開始した「ミレニアムプロジェクトIT21」の中で、基本技術が開発された「OSCARマルチグレインコンパイラ技術」をベースとしており、8から数十プロセッサからなる共有メモリ型サーバにおいて商用コンパイラに比べて平均2から4.5倍の高速処理性能が得られることが確認されています。同コンパイラが生成する並列化プログラムは標準規格であるOpenMPに準拠していますので、どのメーカのサーバ上でも並列プログラムを高速に処理できます。また、NEDO「リアルタイム情報家電用マルチコア」プロジェクトで開発されているマルチコアAPIを用いた並列プログラムをOSCARコンパイラが自動生成することにより、APIをサポートする各社のマルチコア上で、従来数週間単位を要していたアプリケーションの並列化を、数時間単位で行うことが可能となります。
今回納入した「SGI Altix 450」(16コア構成)のデスクサイド型の特別モデル
今回納入した「SGI ® Altix® 450」(16コア構成)のデスクサイド型の特別モデル
  同コンパイラはこのようにスーパーコンピュータからPC、さらには情報家電、自動車など、共有メモリ型マルチコアプロセッサを搭載する多くのシステムで稼働可能ですが、同研究室は特に将来の日本の産業を支えると見られる情報家電や自動車分野で普及に取り組んでいく考えです。特に情報家電は短期間での並列プログラム開発が必須条件となり、OSCARマルチグレインコンパイラがソフトウェア開発期間の短縮にその威力を発揮すると期待されています。

  また同コンパイラに対応するOSCARマルチコアプロセッサは、ソフトウェアと協調して性能を最大に発揮すると同時に、コンパイラ制御による低消費電力化を実現します。同研究室はこのコンパイラ・アーキテクチャ協調技術よる携帯電話などの情報家電の高付加価値化を目指していますが、スーパーコンピュータの分野でも今後重要な要素技術となると見られています。
  同研究室は近い将来、産学協同の形でOSCARマルチコアプロセッサおよびコンパイラを組み込んだシステムも提供していく計画です。

<ご参考>
注1):OSCARはOptimally Scheduled Advanced Multiprocessorの略。早稲田大学が1986年から研究しているソフトウェア協調型マルチプロセッサ・アーキテクチャ
注2):cc-NUMAは、プロセッサそれぞれローカルメモリを持つ分散共有メモリ型アーキテクチャのこと。すべてのメモリで論理的に共有メモリを構成し、自動並列化に適している。米スタンフォード大学で開発されたアーキテクチャで、SGI はこれを採用したシステムを商用化した

<関連リンク>
 笠原・木村研究室
  SGI Altix 450 の製品情報

<商標登録>
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