プレスリリース

アメリカ大気研究センターが気候科学や地球科学の先進的なモデリングおよびリサーチのためのスーパーコンピュータにSGIシステムを選択

気候変動や激しい気象異常の影響について、これまで以上に高度で正確な予測を可能にする高性能システムを提供

2016年01月15日

[本資料は2016年1月11日(現地時間)に米国カリフォルニア州ミルピタスにて発表された報道資料の抄訳です]

米国SGI社(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、社長兼CEO:ホルヘ・ルイス・ティティンジャー、NASDAQ:SGI)は、アメリカ大気研究センター(NCAR: National Center for Atmospheric Research)が、より高度な気候・気象モデルの開発のためのスーパーコンピュータとしてSGIシステムを選択したと発表しました。SGI® ICE™ XA を中核に構成される、「Cheyenne」と名付けられた本システムは、高次元の解像度と精度を実現し、データ集約型の計算を必要とする世界有数の気候・気象モデリングを実行します。これにより、NCARの科学者は特定の地域における気候変動の影響について即座に実行可能な計画を提示することが可能になり、世界中の機関は地域規模もしくは地球規模のより一層正確な気象予測が行えるようになります。

NCARは、アメリカ国立財団(National Science Foundation)が出資する研究機関で、地球大気と関連する地球空間のシステムについて理解を深めることに集中的に取り組んでいます。NCARの科学者はSGIシステムを活用して、地球の上層大気において近々発生しそうな太陽誘発型の磁気嵐について、予測者がより詳細な警告が行えるようサポートします。新しいスーパーコンピュータのCheyenneが稼働すれば、海面が上昇したり暴風や降雨、気温のパターンが変化したりすることによって地球上の特定の地域にどのような影響があるか、より理解を進めることができます。また、干ばつのリスクや北極圏の海氷融解の広がりを調査するために、今後10年またはその先の気候パターンを予測します。NCARの研究は深刻な大気の事象の予測改善につながります。その事象には例えば、11年の太陽周期のタイミングで起きる突発的な激しい雷雨による時間毎のリスクや、それが引き起こすGPSやその他の繊細なテクノロジーへの影響などがあります。Cheyenneは、地震活動や大気環境、急速に広がる野火・山火事、その他の重要な地球科学分野の研究にとって、決定的なツールとなります。

  • ハイライト
  • NCARは、地球規模あるいは地域規模の気候変動や厳しい天候の影響を予測するモデル開発を行うためにSGIシステムを選択し、世界で有数の先進的な計算システムを構築します。
  • SGIシステムは、このような事象の予測の解像度と精度を劇的に向上させる、非常に複雑でデータ集約型の計算を可能にします。これにより、政府機関や産業、地域コミュニティは将来に対し、より一層備えることができます。
  • 性能向上だけでなく、Cheyenneのエネルギー効率は従来機であるYellowstoneの3倍(1ワットあたりのフロップス値)になる予定です。
  • 技術情報

SGIのHPCシステムは、世界で最も難しい計算課題の研究やモデリングを成功させてきました。SGI ICE XAは、気候や天候のシミュレーションなどの大規模システムの要求に独自に対応したスーパーコンピュータです。Cheyenneは毎秒5,340兆回の計算が可能な5.34ペタフロップスのシステムです。システムの特徴は以下のとおりです。

  • プロセッサーとアクセラレーターを組み合わせることが可能なモジュラー設計
  • 7,000以上の次世代Intel® Xeon® プロセッサーを高密度搭載、低消費電力および低コストを実現するSGI E-cell温水冷却テクノロジー
  • Mellanox EDR InfiniBandによる高性能な拡張ハイパーキューブインターコネクト、Data Direct Networks(DDN)の20ペタバイトの高性能ストレージ
  • 並列アプリケーションの性能を最適化するSGI Performance Suite、自動コンフィグレーションや電源リソース管理、システムヘルス管理、リモートシステム管理を行うSGIManagement SuiteなどのHPCソフトウェア
  • 現行のスーパーコンピュータであるYellowstoneの2.5倍以上の科学計算が可能な性能
  • 2017年初頭に稼働開始予定

本システムは、膨大なデータを取り扱うため既存のファイルシステムと相互運用し、ますます詳細なシミュレーションを実行します。詳しくは、www.sgi.com/weather

 をご覧ください。

NCARのCISL担当ディレクター、Al Kellie氏のコメント:
「NCARでは常に高性能なシステムを求めています。例えば、気象システムの解像度を2倍にするには、10倍増の計算能力が必要になります。嵐がいつ、どこで起こるか、モデリングして正確に示さなければなりません。とてつもなく大きなデータの処理を目的としているのです」

SGIの社長兼CEO、Jorge Titingerのコメント:
「Cheyenneは、気候変動や悪天候、大気環境などの地球大気・地球科学における重要なテーマを理解するために不可欠なツールです。NCARは絶えず研究の新境地を開き、深い洞察を提供しています。SGIは、地球大気に対する理解と地球環境の変化への備えにおいて、NCARへの協力を通じて貢献します」

DDNの社長兼共同創業者、Paul Bloch氏のコメント:
「より正確な気象モデルが社会に与える影響は非常に大きくなっています。詳細な予測によって、生命を救い、災害による経済への悪影響を最小限に抑えることができます。DDNはSGIと協業し、高度なHPCシステム、ストレージならびにデータライフサイクル管理ソリューションを提供します。NCARは、SGIおよびDDNのテクノロジーと世界有数のスーパーコンピュータで培ったHPCの専門技術を活用して、Cheyenneをすばやく展開し、これまで以上に短い時間で科学者に成果を提供することが可能になります」

IntelのData Center Group担当バイスプレジデント兼Workstations and HPC担当ゼネラルマネージャー Charlie Wuischpard氏のコメント:
「今回、SGIと協業して、次世代のIntel® Xeon®プロセッサーを搭載したCheyenneの構築をサポートします。Cheyenneは、これまで不可能だった天候・気象研究を、業界標準のプログラミングモデルと技術を活用して前進させます」

Mellanox Technologiesのシニアバイスプレジデント、Marc Sultzbaugh氏のコメント:
「SGIとともにNCARの次世代スーパーコンピュータの構築に協力します。天候・気象に関するシミュレーションには、ますます大規模になるデータの移動や分析が不可欠です。Mellanoxの InfiniBandソリューションは、データセンター内でデータを移動・分析するかのようなネットワーク内コンピューティングを可能にすることで、システム全体の性能を向上させ、シミュレーションに掛かる時間を短縮します。SGI ICE XAはMellanoxのInfiniBandテクノロジーと組み合わせることによって、優れたアプリケーション性能を提供し、スーパーコンピュータにおいて最高レベルの投資効果を実現します」

<商標登録>

SGI、SGIのロゴ、SGI ICEはSilicon Graphics International Corp.または、アメリカ合衆国および / またはその他の国の子会社の商標または登録商標です。インテル、Intel、Xeonは、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation の商標です。DDNはDataDirect Networks, Inc.の登録商標です。その他の製品名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。

お客様からのお問い合わせ先

日本SGI株式会社 TEL: 03-5488-1811 (大代表)


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