10月23日(木)ウエスティンホテル東京 入場無料/事前登録制
HPC、ビジュアライゼーション、メディア&アーカイブのコアコンピタンスを生かす原点回帰と新たな分野へのチャレンジというビジョンが示された今回のカンファレンスの午後、日本SGIが新たにチャレンジする分野のひとつである「デジタルサイネージ」への取り組みを紹介するプログラムが開催されました。
開催挨拶に登場した日本SGI株式会社 執行役員 エンタープライズSI事業本部長である秋野孝は、「午前中、日本SGI社長の佐藤から"これまでの強みを生かした原点回帰と新たなチャレンジを推進する"という話がありましたが、その分野のひとつがデジタルサイネージです」と話しました。
「日本SGIは、これまであまりエンタープライズ分野が得意な会社ではありませんでした。しかし今後、HPC分野もエンタープライズ化に道が開けており、又元々得意な可視化の分野などと組み合わせる等、パートナーの皆さまにご協力を頂きながらデジタルサイネージの世界を確立していきたいと考えています」(秋野)
2007年6月に設立されたデジタルサイネージコンソーシアムは、現在100社以上が参加しており、市場創出や啓蒙活動、研究開発、情報交換など、デジタルサイネージの普及促進を目指した取り組みを展開しています。
「これまで映像メディアと言えば、その中心は家でテレビを見ることでした。しかし家庭内におけるテレビの影響力はどんどん低下しています。これにはテレビの質の低下、テレビ以外の媒体の登場という大きく2つの要因が考えられます」(江口氏)
従来、2兆5000億円だったテレビの広告費は、現在2兆円を下回っています。逆に、現在600億円のデジタルサイネージ市場は2015年には1兆円を超える市場になるとデジタルサイネージコンソーシアムでは予測しています。
デジタルサイネージとは、屋外や店頭、交通機関など、一般家庭以外の場所においてディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するメディアのことです。JR山手線車内で放映されている映像メディア「トレインチャンネル」もそのひとつです。
現在、デジタルサイネージに注目が集まっている大きな理由は、インフラ環境が低コストで調達できるようになったこと、企業のマーケティング戦略が新聞やテレビからインターネットを活用したメディアへと移行し始めていることなどが挙げられます。
江口氏は、「15年前であれば衛星回線を使うなど膨大な投資が必要でした。今ではノートPCとインターネットがあれば低コストで実現できます。デジタルサイネージは、テレビや新聞などのマス媒体と携帯電話やインターネットなどの個人媒体の中間に位置する新たな媒体の位置づけです」と話しています。
「デジタルサイネージは、まだ顕著な効果を上げているわけではありません。しかし、時間と場所、シチュエーションをコントロールできるメディアであるデジタルサイネージは、そこに大きな可能性とビジネスチャンスを期待することができるのです」(江口氏)
日本SGIでは、10月1日付けでデジタルサイネージの名前の付いた部門を開設しています。「しかし、デジタルサイネージという言葉が生まれる前より、我々は通信と映像を使ったビジネスに取り組んでいます」と町田は話しています。
たとえば、かつて、すかいらーくグループでは1000店以上の店舗に顧客サービスの向上や効果的な社員教育を目的とした映像コンテンツを使ったソリューションを導入を支援しました。
また、マツダでは販売店向けの支援システムを700店舗に導入、
ミサワホームでも130店舗で同様のソリューションが導入されています。
町田は、「日本SGIが目指すデジタルサイネージは高機能・高付加価値を提供する大規模なデジタルサイネージ市場の確立です。企業ブランディングからセールスプロモーションまで、次世代のデジタルマーケティングを提案していきます」と話しています。
日本SGIが目指す高機能・高付加価値なデジタルサイネージでは、インタラクティブな機能、3次元サイネージ、ダイナミックサイネージの大きく3つの分野を目指しています。また、デジタルサイネージを導入したことで、どれだけの効果があったかを測定するデジタルマーケティングも提供していきます。
日本SGIでは今回、デジタルサイネージを実現する5種類のソリューションのデモを展示ブースで紹介しました。
まずインタラクティブサイネージは、タッチパネルなどを利用して利用者が直接必要な情報にアクセスできる仕組みで、商品案内や施設案内などに利用できます。また、3Dサイネージは、裸眼3D立体映像によるインパクトのある映像で注目を集めるためのもので、映画館のロビーや駅などでの利用が期待されています。
次にミックスド・リアリティサイネージは、ビデオカメラで撮影した実写映像にCG映像をリアルタイムに合成し、その場にあるかのような体験が可能な仕組みで、ショッピングモールや観光施設などで利用できます。
さらにスポットワンセグサイネージは、ワンセグ配信技術を利用して半径3メートル程度のエリアに対してワンセグコンテンツを配信する仕組みです。これにより、利用者が持つワンセグ対応の携帯電話向けのマーケティングを実現できます。
そのほか、マルチネットワークサイネージは、設置場所の制約にあわせて、携帯電話や無線LAN、有線LANから効果的なネットワークを選択できるデジタルサイネージです。移動体や野外施設、LAN設備のない店舗などでの利用が期待されています。
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