sgi e-News 最新号NO.114 日本SGI Webマガジン <01月20日配信号>
トピックス4
先行する米国のデータセンター事情を米SGIキーマンが語る
昨年データセンタ向け製品群を発表して以来、沢山の方からお問い合わせを頂いております。年始め第一弾は、米国SGIのマーケティングにて製品を統括するキーパーソン ジェフリーノア氏への直撃インタビューをお届けします。
e-News編集部: まずは自己紹介からお願いします。
ジェフリー・ノア: プロダクトマーケティング部門の責任者(シニア・ディレクタ)をしておりますジェフリー・ノアと申します。
2003年旧Rackable Systems時代に入社以来、同社が競争力を高め、成長していく過程を見てきました。
中でも、特にシリコングラフィックス社の買収により、SGIに社名が変わったことは非常に大きな出来事でした。
これまでプロダクトマネージメントや製品戦略など、様々な役割を担ってきましたが、現在はプロダクトマーケティング全体を指揮しています。
e-News編集部: さて、昨今のIT管理者が最も興味を持つテーマに“グリーンIT”が挙げられますが、SGIのグリーンITに対する戦略や活動についてお聞かせください。
たとえば、標準化団体との連携などはどのようになっていますか?
ジェフリー・ノア: われわれは Eco-Logical(TM)を軸に、データセンターに向けては、最高レベルの効率を維持しつつ消費電力削減の為に数多くの技術を生み出しています。
Eco-Logicalの代表的な例として、CloudRack(TM)に搭載されるPowerXE(TM)と呼んでいる配電技術、高度なAC/DC変換効率を持つ電源供給ユニット、Altix(R)サーバ製品群や
モジュラー型データセンタに採用されている水冷キャビネット技術があげられます。
さらに、外部団体Green Grid の創設メンバーとして業界をリードしたり、80Plus.orgなど数多くの業界団体にて活動しています。
e-News編集部: SGIのサーバは、クラウドコンピューティングを牽引するAmazon社、マイクロソフト社、米Yahoo!社など大規模なデータセンターにて採用されています。
SGIのサーバを選択した決め手はなんだったのでしょうか?
ジェフリー・ノア: “Design to Order”というビジネスモデルによって、お客様の要求仕様をきめ細かく満たすソリューションの提供を可能にしているからだと思います。
これによって、可能な限り消費電力を低減しつつ、最適な価格/性能比を達成し、データセンタースペースの利用効率を最大限にします。
e-News編集部: 彼らのような大規模なデータセンターでは、どのように多くのサーバやラックを効率良く管理しているのでしょうか?何か秘策があるのでしょうか?
ジェフリー・ノア: データセンターレベルでは、われわれはあらかじめ決められているラック構成に焦点を当てています。お客様の要望に応じて、ラックレイアウトをカスタマイズすることによって、
多くのメリットを提供することができるのです。
例えば、出荷工場で事前インストール作業やネットワークのケーブル配線を済ませたり、出荷されるサーバのMACアドレスを出荷前にお伝えしたり、サーバに資産管理用のタグを取り付けるなど、
本当に様々なことを行っています。
われわれの目標は、導入設置作業のスピードの向上とその作業に費やされるお客様のコスト削減です。
これは私たちがSGIとして掲げるスローガン”Accelerating Results”(結果を促進せよ!)の実践です。
そして一度サーバが設置されると、われわれが提供するリモート管理技術が有効になります。
SGIが提供するサーバには、従来のRoamerシリアルあるいは最新のオンボードIPMIに対応した非常に機能が豊富で信頼性の高いリモート管理技術がビルトインされております。
お客様は、重要な管理機能を容易にスクリプトにて記述することが出来ます。さらに、ISLEと呼ぶ管理ソフトウエアも提供しており、全体的な管理ポータルも実現することが可能です。
e-News編集部: 今日、市場ではIAサーバを提供する殆どのベンダーが省電力、省スペースを主張しています。
SGIが他社より優れている点はどこでしょうか?
ジェフリー・ノア: 先にも少し触れましたが製品の柔軟な構成を実現した”Design to Order”モデルです。
このモデルを採用したRackableやCloudRack製品ラインは市場で大きな優位性を持っています。そして単にハードウエアを提供するだけでなく、HPC市場や様々なソフトウエアで培ってきた経験をもとに、
導入のコンサルからサービスまで”結果を促進”する為の完璧なソリューションを提供します。
e-News編集部: 日本市場ではコンテナを用いたモジュラー型のデータセンタは、まだ一般的ではありません。
多くのIT管理者は、その安全性など含め、どのように扱えば良いのかわからず導入を躊躇しているようにも見受けられます。
米国市場では、この新しいコンセプトはどのように受け入れられていったのでしょうか?
ジェフリー・ノア: これは疑いの余地無く、モジュラー型のデータセンタの流行は従来型のデータセンタの方向性を大きく変化させました。多くのお客様は、ICE Cube(TM)によるコスト削減と省電力化の可能性に期待を寄せています。
SGIだけでなくサーバ市場にて、モジュラー型のデータセンタは勢いを増していますが、われわれはICE Cubeがお客様の持つ将来の計算処理やストレージへの要求を満たす、
すばらしいソリューションと確信してもらえるようなTCOモデルを持っております。
e-News編集部: CloudRack開発の背景についてお聞かせください。
特に従来から提供してきたRackableサーバ製品群との位置づけについて教えて頂けますか?また、どのようなお客様を対象として考えていますか?
ジェフリー・ノア: まず、Rackableブランドのラックマウント型サーバは最も成功した製品として、継続して提供していきます。
バックトゥバックマウント方式のサーバを導入した場合、高密度で高い保守性だけでなくホットアイルを抑制することが出来ます。これはお客様にとって大きな収穫でした。
しかし、従来型のホットアイル/コールドアイルにて設計されるデータセンターでも、高密度を求める要望を多数頂きました。CloudRackは、こうした要望にお応えするために開発されました。
今日、最も注力しているお客様はインターネット市場で、Webサーバやスケールアウト型のアプリケーションを利用している人たちです。
e-News編集部: 日本のお客様からよく聞かれる質問なのですが、他のブレード型サーバとCloudRackの差別化ポイントは何でしょうか?
ジェフリー・ノア: CloudRackは他のブレード型サーバと同様、高密度な計算処理構成を実現しつつ、より多くのローカルストレージにも対応しています。
CloudRackのトレイには、最大8台の 3.5” ハードディスクドライブあるいは最大12台の2.5”ハードディスクドライブを搭載可能です。
さらに、CloudRackでは、キャビネットレベルでの省電力と高度な冷却効率が実現されています。
e-News編集部: Power XEは非常に先進的な電力効率と謳っておりますが、何故なのか、もう少し具体的に説明していただけますか?
ジェフリー・ノア: CloudRackでは、通常各サーバに必要とされる電源供給ユニットを排除しました。
その代わりに、冗長性を持つ電源供給ユニットはキャビネットの機能として提供されます。
つまり、一度キャビネット内にて12V 直流に電源を変換すれば、99% の効率でサーバに配電が可能となり、サーバ単位で電源供給ユニットも必要なくなります。
その結果、高い電源効率とより高い信頼性が生まれます。
e-News編集部: CloudRackの説明で、お客様から注目される点で室温摂氏40度でのテストが上げられます。
それは、どのように実現されているのでしょうか?
ジェフリー・ノア: データセンタ-の室温を上げるのは、消費電力を削減する手法として用いられております。データセンタの空調設備への負担を軽減させることが出来ます。
CloudRack では室温摂氏40度に対応することで、これを可能にします。キャビネットレベルの冷却装置や従来型サーバよりも広くオープンな構造のサーバトレイ、
可能な限り構成部品をトレイから排除するなど、先進的な設計によって実現しました。
e-News編集部: 最後の質問です。今後求められる次世代のサーバ技術として、何が重要だと思いますか?
ジェフリー・ノア: すでに非常に沢山のエキサイティングな技術があります。
例えば、SGIが最近米国内で発表したAltix UVは最も重要かつ将来性のある新製品です。最大2048コア、16TBの共有メモリを単一のシステムイメージで対応し、すべてが標準仕様を基盤とする
オープンアーキテクチャで構成されます。
スケーラブルな共有メモリシステムに対応した多くのHPCアプリや商用アプリが存在しますが、これらの多くが私たちのAltix UVに適用できることを私どもはたいへん誇りに思います。
今回の取材では、各社から「省電力」「省スペース」に注力したサーバが提供される中、
SGIの差別化ポイントを中心について尋ねてみましたが、いかがでしたでしょうか?
長引く経済不況とデータセンターの環境対策に待った無しの現在、
省エネとコスト削減を実現する取り組みは不可欠です。日本SGIは、省電力、省スペース設計は
もちろんのこと、データセンターの利用効率を最大限に高める新しいコンセプトをご提案を
していきます。ぜひデータセンターに関する様々な課題解決は、私どもにご相談ください。
きっとお役に立てると確信しております。
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Eco-LogicalTM
データセンターサーバシリーズ
データセンターサーバシリーズは、圧倒的な省電力、省スペース設計による経済性と、多様なニーズに対応するBTOモデルにより、世界で躍進する多くのグローバルネット企業での導入実績を積んでいます。


