ホーム > 会社情報 > SGI e-News > No.105(2009年1月22日配信) > エンコードとトランスコード

sgi e-News 最新号NO.105 日本SGI Webマガジン <01月22日配信号>

トピックス3
エンコードとトランスコード

連載:次世代放送システム実現への課題

エンコードとは?

今回は「トランスコード」に関して記述します。トランスコードに関して記述する前に、「エンコード」に関して簡単に記述します。

 

「エンコード」とは、映像業界においては、映像データをデジタル化し、そのデータを一定の規則に従って符号化することです。符号化のアルゴリズムは多々あり、その目的・用途によって使い分けているのが現状だと思います。「エンコード」の逆が「デコード」であり、復号化を意味します。この符号化・復号化のアルゴリズムは「コーデック」と呼ばれます。放送業界では、MPEG-2というコーデックが業界標準であり、ここ数年はH.264の台頭がめざましいのが現状です。放送やメディア媒体においては、前述の通りですが、編集時やインターネット上ではこの限りではありません。映像編集においては、非圧縮であったり、ProRes 422やDNxHD等、高画質なコーデックが利用されることもあります。このように目的・用途によって、各種コーデックが氾濫しているのも事実です。そのためトランスコードという技術が必要となります。

トランスコードとは?

「トランスコード」とはある特定のコーデックによってエンコード(符号化)されたファイルをデコードし、別のコーデックに変更して再度エンコード(符号化)して別のファイルを生成することです。

 

トランスコード処理には、ソフトウェア技術を利用した製品とハードウェアに依存したものが存在します。前社はCPUのクロックアップやグリッド計算等を利用したCPUでの演算の高速化をベースとしており、後者は、GPUやCELL等専用ICを想定しているものです。IT業界の歴史は集中と分散の繰り返しなので、一概にどちらのソリューションが適しているとは言い難いのですが、ソフトウェアベースのソリューションの方が、構成等、柔軟に対応できるのは言うまでもないでしょう。

トランスコードの有効利用によるメリット

業務効率~コスト削減を可能に
トランスコードの有効利用としては、マスター動画の検索のために低解像度の参照用動画を作成したり、サムネイルを抽出したりする場合に利用されます。また、動画編集時に低解像度の参照用動画ベースに大まかな編集を決めます。マスター動画は高解像度・長尺であるものを、ダイジェスト版・参照動画等を解像度・画格を落としてWeb上で共有もしています。こうすることにより、利用者にとっては、動画の取り扱いを簡単にし、操作に関するストレスから解放し、管理者にとっては、ストレージの容量を抑えることが可能となります。
また、高解像度のマスター動画を保存・編集・再生するためには、高価な設備が必要となりますが、低解像度の動画の再生であれば、PCや携帯端末で再生可能となります。すなわち投資費用が少なくて済み、かつ環境にやさしいシステムと言えます。

最後に

文章に本文とあらすじがあるように、動画・静止画にもマスターファイルと参照用動画が必須である。人が一瞥してそのファイルの内容を理解するためである。現在増加の一歩をたどる非構造型データ(動画、静止画、グラフィックスデータ等)の素早い認識のためにも、トランスコーダは必須である。また、マスターデータはアーカイブし、実際の利用は低解像度等のデータを利用することで、業務効率・経費削減(ストレージ容量削減)等得られるメリットは大きいと思う。

文責:秋山 譲二(日本SGI デジタル・アセット・マネージメント事業本部 本部長)

【 用語解説 】

MPEG-2
Moving Picture Experts Groupによって定められた動画圧縮の標準規格。ISO/IEC 13818。
H.264
MPEG-2の2倍以上の圧縮率を実現する動画圧縮規格。ISO/IEC 14496-10。
ProRes 422
Apple社のコーデック。HD向けの動画圧縮フォーマットであり主にポストプロダクション向けの利用を想定している。
DNxHD
Avid Technology社のコーデック。HD向けの動画圧縮フォーマットであり主にポストプロダクション向けの利用を想定している。
GPU
Graphics Processing Unit。従来は画像処理に利用されていたGPUを、画像処理以外の汎用的な処理に応用する試み。GPUはCPUと比較すると、極めて高い並列演算性能をもっており、次世代のハイパフォーマンスコンピューティングの手法として期待されている。
CELL
ソニー・IBM・東芝によって開発されたマイクロプロセッサ。1つのCPUの中に9つのプロセッサコアを持つ。実際は1個の汎用プロセッサコアと他8個のプロセッサコアの組み合わせ。

製品情報

マルチフォーマット・コーデック変換ソリューション
ProMedia Carbon

Rhozetトランスコーダの紹介ページです。 日本SGI株式会社は、Rhozet製品の販売代理店として、販売、構築、保守サポートまでのトータルサービスを提供しております。

このページのトップへ

特集

トピックス

事例

東京大学宇宙線研究所様

宇宙の謎を解く最先端の宇宙線研究を支えるシステムを日本SGIの最新技術で構築

その他の事例

このページを印刷する