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sgi e-News 最新号NO.105 日本SGI Webマガジン <01月22日配信号>

特集 SGI e-News編集部が選んだ2009年のITトレンド予測

今こそ「IT」で、「持続可能な社会へ、企業へ」

米国発の金融危機が世界同時不況を招き、グローバル化した経済・社会の影響力をまざまざとみせつけられています。しかし、そのグローバリズムの基盤となっているのは、まぎれもなくITです。先の読めない、先が見えない時代だからこそ、どうすればITで企業や社会のリスクを回避できるか。いかにITで競争力のあるモノづくりを進めていくか。どのようにしてITで人類の英知を共有していくか。これからのITには、それぞれの企業や社会を"持続可能な(サスティナブル)状態"に変えていく使命が改めて問われているといえるでしょう。
毎年ご好評いただいている「SGI e-News編集部が独断で選ぶITトレンドニュース」では、「ITで持続可能な社会へ、企業へ」という視点で、トレンドを探ってみようと思います。

サスティナブルとは?

 「持続可能な(サスティナブル)」という言葉は、1987年、環境と開発に関する世界委員会の報告書『我ら共有の未来』で「持続可能な開発」という概念が登場し、そのコンセプトは1992年の環境と開発に関する国連会議(リオ・サミット)、1997年の地球温暖化防止京都会議(COP3)、2002年の持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグ・サミット)へと継承されてきました。
 持続可能な社会は、環境に配慮した社会である。そう思われる方が多いわけですが、実際には必要条件の一部にしか過ぎません。たとえ環境に優しい生活を目指しても、経済的な負荷や極端な不便が伴えば、持続することが困難になるからです。持続可能な社会とは、「環境・経済・人間・社会がバランスの取れた状態」であるはずです。ITにできることは、まさにこの環境・経済・人間・社会への貢献だといえます。

ITで、持続可能な環境へ。

 環境への負荷をいかに減らすか。ITの場合、その最大の課題は、省エネ、省電力であることは明白です。では、いったいコンピュータシステムの何が最も電力を消費し、エネルギーロスが大きいのでしょうか?
人間の場合、脳は成人で体重のわずか2%の重さしかありませんが、体に必要なエネルギーの20%も消費します。コンピュータの頭脳にあたるCPUも同じように大量のエネルギーを消費するため、その開発の歴史は処理速度の向上と省電力化で、CPUベンダーはマルチコア技術によって、エネルギー消費を大幅に削減する開発を続けています。
一方、企業のサーバルームでは、空調がサーバの発熱に追いつかず、扇風機を設置したり、新たな空調工事が行われることも多々あります。地球の温暖化対策として叫ばれているグリーンITは、企業自身の活動に影響する身近な温暖化対策でもあるわけです。
では、CPUを高密度に集積しているスーパーコンピュータであればどうでしょうか。実は省電力と発熱に対する冷却というテーマは目新しいものではありません。特に日本SGI が多くの実績を持つスーパー・コンピューティングの分野は、数千というプロセッサを搭載した高性能並列サーバを24時間365日、高負荷連続稼働(グリッド・コンピューティング)するというのは当たり前の世界です。こうした分野では熱効率改善に以前から取り組んでおり、数々の省エネ技術的ブレークスルーを行ってきました。
消費電力を抑えることは省エネとなり、逆にエネルギーロスは熱となって放出されてしまいます。そこで重要なのが、取り込んだ電力の効率的な活用「エネルギー効率」です。
エネルギーロスが最も発生するのは、電力変換時です。通常コンピュータでは、複数のステップでACからDCへの電力変換を行っており、その回数が多いほどロスが発生します。そこでSGIは、従来のDC48Vへの変換工程をなくし、直接DC12Vに変換するように設計の変更をしています。この設計変更によって、SGIは、90%以上の優れた電源効率を得ることに成功しています。

電源の変換効率の高さを示す指標として、「80 PLUS」という認証があり、電源効率が80%以上の基準を満たすと認められた製品に80 PLUS認証というものが与えられます。 このような認定制度があるように、一般には電源効率が80%以上あれば優れていると言われていますので、SGI製品の成績はすばらしいものといえるでしょう。さらに、メモリレベルでも90%、スイッチングハブでは92%、CPUレベルでは85.7%の変換効率を実現しています。

「SGIのグリーンITへの取り組み」
エネルギー効率の向上と消費電力の低減(e-News 100号) 環境問題を牽引するSGIの取り組み(e-News 101号)

ITで、持続可能な社会へ。

2004年に構築されたColumbiaシステム突然襲ってくる大規模な地震、ハリケーン、温暖化の影響…私たちの社会を脅かす最大のリスクは、予測が難しい自然災害ではないでしょうか。日本は、中国、インドネシア、イランに次ぐ4大地震大国といわれ、マグニチュード6以上の地震回数は世界で発生した地震のうち20.5%が日本で発生しています。地震の発生やその影響を予測することは、まだまだ未知な領域となっています。2009年1月8日に発生したコスタリカの地震(マグニチュード6.1)では、日本の沿岸部でも40cmの津波が観測されましたが、その予測は当初半分の高さほどでした。大規模なスーパーコンピュータを駆使して行われた津波の影響シミュレーションが予測できなかったことは、記憶に新しいものです。
一方、NASAは地球そのものに目を向け、歴史に刻まれるような多くの発見、発明、啓蒙を続けてきました。有名なものとして、地球温暖化に向けた「NASAの警告」があります。「地球は温暖化している」「グリーンランドの氷床は、年間150立方キロメートルずつ減少している」「かつて経験したことのない危機が間近に迫っている……」。今では常識となっていますが、このような状況を初めて訴えたのが、NASAゴダード宇宙研究所の地球予測チームでした。これらは「NASAの警告」としてあまりにも有名です。
ニューヨーク、マンハッタンにあるNASAゴダード宇宙研究所では、17機の衛星が収集した膨大な情報を分析して、地球の未来を予測しています。収集されるデータは、大気の成分や水の動き、地表の変化、海面の水位や温度、氷の面積など。これらの収集データから導き出されたのが、地球の温暖化です。
そんなNASAの活動を、SGIのスーパーコンピュータが支援していることをご存知ですか?NASAにSGIスーパーコンピュータが入るのは、初めてのことではありません。大規模共有メモリシステムとして発表と同時に導入されたOrigin2000シリーズを始め、2004年に構築されたColumbiaシステム、そして、昨年のHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)に関する国際会議「SC08(Super Computing 2008)」でのスーパーコンピュータのランキングTop500には、同米国SGI社製のPleiadesが第3位にランクインしました。
こうしたSGIスーパーコンピュータの採用実績も背景としてあげることができるでしょう。

ITで、持続可能な経済へ。

 今、世界の経済を推進してきた製造業が、100年に一度といわれる危機に瀕しています。特に自動車産業は、大規模な事業再編に向けて動き出し、その波は他の産業分野にも波及しだしました。すべての企業が、事業の持続可能な状態はどうあるべきか?厳しくなる競争を生き抜くには何をすべきか?単に、安くていい製品を作れば売れる時代から、「省エネ」「リサイクル」といった環境問題に対応した持続可能な製品を生み出し、作ることが問われています。
自動車メーカーは従来のくるま作りの枠に、電気・素材等の幅広い分野の研究を取り込む必要があり、他の製造業でも専門外の研究を積極的に行う必要が生まれてきています。
いま、製品開発の期間やコストを大幅に短縮し、競争力の激しい製造業では欠かせなくなったCAE(Computer Aided Engineering コンピュータ エイデッド エンジニアリング)が、こうした新しい研究開発の枠を拡げ、支援する有効な手段の一つとして、今後益々重要性を増してくると考えられています。
また、最近のCAEは計算能力の飛躍的な向上により、今まで現実的でなかった大規模計算やシミュレーション回数の増加、新手法による解析など一歩踏み込んだ解析が可能な環境が整いつつあります。そのため、どの様な解析を行うか/行えるかによって商品製品のコンセプトにも多くの影響を与える存在となっています。
日本SGIは国内外の企業や研究機関へ多くのスーパーコンピュータを導入してきた実績や、可視化の高度な技術、大容量データの運用ノウハウから、最適化のための環境やデータ管理など、アプリケーションに偏らないCAE環境構築のご提案をしています。

これからの時代の生き残りをかけた設計、開発環境に必要なものは?
競争力強化、期間短縮だけではない設計/CAE業務の新しいプロセス~環境づくりへ
(e-News 104号)

ITで、持続可能な人知を。

 昨年は、源氏物語千年紀にあたり、1000年前の世界初の長編小説が1000年後の現代の人々にも再認識され、広く読まれたエポックメイキングな年でした。今年は、そのTVアニメーション化もすでに始まっています。実は、絵やイラストといったビジュアルイメージによるコミュニケーションは、人類の根源的な方法だといわれています。
あのラスコーの壁画は制作年代が3万年前といわれ、文字が確認されるのは、遥かに後期のメソポタミアのウルク期(前3500~前3200)になります。人類のビジュアルコミュニケーションの知恵は、今世紀に入って爆発的に増大しているといえるかもしれません。
ところで、米国のSiliconGraphics社は、1982年、米国スタンフォード大学のジム・クラーク准教授とその学生が起業しました。Snoopyが飛行機にのる3次元コンピュータグラフィックスを動かすために、グラフィックス処理専用の基盤の開発を思いついたジム・クラークはいくつかのコンピュータ・メーカをまわりますが相手にされず、ついに彼らは自ら会社を起業します。まさにSiliconGraphics社は、人間の本能に根ざしたビジュアライゼーションを追求して生まれたわけです。
近年はまた、ますますビジュアルが重要なコミュニケーションツールとなる時代になってきました。法人、個人を問わず動画ニーズもますます高まりを見せ、ビジネスに活用する取り組みも進んでいます。こうしたコンテンツをITで管理する取り組みは、データボリュームの飛躍的な増大もあって情報システム関係者の大きな関心事となっています。
このコンテンツアセット管理という観点でも、日本SGIは、日本において一貫してハイエンドなコンテンツ・アーカイブ・ソリューションを提供してきました。それが日本SGIのデジタル・コンテンツ管理システム「JNICOL blueSKY」です。これは、数ギガバイトの大容量ファイルや数百万もの大量のファイルを、ファイルの種類や容量を気にすることなく、わかりやすいユーザインタフェースのコンテンツを見ながら、登録、検索、閲覧、ダウンロードといった一連の作業を快適に行うことが可能です。また、そのきめ細かなアクセスコントロール機能により、適切な権限に基づいたコンテンツ保護にも貢献します。これにより企業が所有する膨大なコンテンツ、文書、デジタル資産を、一元的かつ効率的に統合管理することができます。

いま企業で増え続ける大容量コンテンツの管理、運用が業務効率の鍵を握る(e-News 100号)

製品情報

ハイエンド・サーバ/クラスタ
大規模HPC向けシステム

大規模HPC向けシステムは、共有メモリアーキテクチャNUMAflexによる大規模共有メモリシステム、および高性能・高密度なブレード型システムなど複雑な計算プロセスを非常に高速に処理する高性能サーバ/スーパーコンピュータです。

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